Letters from near the sea

海の近くの我が家から、日々起こるできごとに感じたこと少しずつ。

懸案事項

ひとつの懸案事項のため、ずっともやもや。
これが終われば、ちょっとすっきりするんだろうけど、
まだもうちょっと長引きそう。
いずれここで話せたら、と思う。


そして放射能。ずっと書こうか迷っていた。
低濃度汚染水を海に流出せざるをえなかったこと。
先に断っておくと、技術や仕組みの知識を持ち合わせていない私が、
ごたごた首を突っ込むのは、間違っていると感じる。
だけどあえて今の気持ちを書く。
記録と未来のために。


国内外からすごい反発を受けている汚染水の流出。
それはそうだ。放射性物質の怖さをみんな感じているから。
いいことじゃ決してない。
だけど私は拍手したい。
今まで後手後手になっていた対応を一歩進めた国の決断。
身を切らせて骨を断つという戦闘姿勢に出たのだと感じた。
高濃度放射性物質がたくさん海に流出したら、事態はもっと
深刻であり、日本中の海産物に大きなダメージがあっただろう。
苦渋の決断だったはずだ。


そしてこれから。
日本国民が否が応にも放射能と戦うことになる。
ここからが大事。
一人一人が放射能についてきちんとした知識を持つこと。
天気予報で雨が降りそうだったら、傘を持って外へ出るように。
晴れた日はたくさん花粉が飛ぶからマスクして外に出るように。
放射能について知識を入れて、毎日の状態を把握して生活していくこと。
特に食べるものについて。
内部被爆を防ぐためには、どうしても知識を入れる必要がある。
たとえば魚。
放射能の影響のある小さなプランクトン1匹については、
小さな放射線量だけど、地球上では食物連鎖が起きていて、
それを小さな魚が食べ、少し大きな魚が食べ、大きな魚が、
最後にたどり着くのは食物連鎖のてっぺんにいる人間だ。
そうなると、人の口に入る頃には線量も大きくなってくる。
妊娠中、大きい魚は食べないようにと言われた。
水銀が蓄積されているからだけど、たぶんそれに近い感覚。
放射能だけじゃない。
化学物質だって(部位によるけど)食物連鎖によって蓄積する。
今までだって危ない食べ物はたくさんあった。
言い方は悪いけど、中国の餃子に比べたら問題はまだ少ない。


年間に浴びる放射線量と比べ線量は小さいとニュースで流れているが、
放射線量は体内に蓄積されていくことを忘れてはいけない。
そして放射性ヨウ素だった場合、8日で半減期だということも
きちんと把握しておく必要がある。
いつまでも影響があるわけではないし、正しい知識さえあれば
それを超えていくことだってできるはず。


東大理学部物理学科教授で漱石門下の文人でもあった寺田寅彦
昭和10年浅間山の噴火を描いた「小爆発二件」という随筆の言葉。
危険な対象をむやみに恐れることも、
また安易に軽んじることも良くない、
一番大切で、かつ難しいことは「正当にこわがることである」



chianjyuさま>こんな記事の下でごめんなさい!
ビートルかわいいですよねー♪暇があるといじっちゃいます(笑)。